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おかあさん 

まただ。また泣いてる。

さっきミルクもあげたばかりなのに。
おむつだってまだ濡れてないでしょ。

どうしてこんなに大きい声が出せるんだろう。
まだ産まれたばかりの小さな体で。

泣きわめく我が子を眺めて、私は途方に暮れる。


新生児は三時間おきに泣くもんだと思っていた。
他の子に比べても、この泣きっぷりは異常に思える。
どこか痛いのかと病院にも連れて行ったけれど、ただの夜泣きですよと看護婦さんに笑われた。

でも、ここのところ1時間も熟睡できていない。

私の何が悪いんだろう。

抱っこの仕方が悪いの?
ミルクが足りないの?
それとも、愛情不足?

私は駄目な母親だ。
また泣き出した赤ん坊を抱っこして、私も泣き出してしまった。


今日は、義父と義母が初めて娘に会いに来る日。
うちの姫は、大人しく笑ってくれるだろうか。

びぇぇぇぇぇぇ!!!

駄目だ。いつもより派手に泣いてる。

おばあちゃん、おじいちゃんが来たというのに、笑顔の一つも見せない。
義母に抱かれて、火がついたように泣きわめく娘。

きっと、私の育て方が悪いんだ。

情けなくなって肩を落とす。
このまま、まともに子育てなんかできるんだろうか。


「まぁまぁ!こんなに泣いて。元気な赤ちゃんでおばぁちゃん嬉しいわ」

義母の明るい声に顔を上げる。

「子供はね、泣くのが仕事。この子は肺が強くなるわねぇ」

あっけらかんと話す義母の横で、義父も口を開く。

「そういえば敬一も良く泣いてたな。たまにはあいつにも世話をさせんか」

「あの子なんか、放っておいたけど大きくなったわよ」


義母は泣きわめく娘を、立ったままであやし続けた。
膝が痛い痛いと言っていたのに。

飽くことなく娘の顔を覗き込んでは、その頬を愛しそうに撫でる義父。
いつも無愛想で、滅多に笑顔も見せない人なのに。


夕方、名残惜しそうに二人は帰っていった。
おっぱいがよく出るようにと、義母お手製の団子汁を残して。

「根を詰めすぎないようにね。この子は私達の大事な孫だけど、貴女も大事な娘なんだから」

帰り際、義母はそう言って私の肩を叩いた。


団子汁のおかげか、今晩はおっぱいの出が良い気がする。

「のんびり行こうか」
腕の中でおっぱいにしがみつく温もりに声を掛ける。


小さな怪獣が、やっと満足そうに笑った。


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[ 2005/07/09 22:11 ] ちいさな物語 | TB(0) | CM(0)

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