2008年08月08日 (金) 08:02 * 編集
|
Profile
お金を掛けなくても、心のこもった贈り物を。 何気ない毎日を、大切な記念日にしたいあなたへ。 記念日グッズの提案と、短編小説のページです。 ☆短編小説「ちいさな物語」 ☆大切な人への贈り物 ☆出産・メモリアルグッズ ☆両親への贈り物 ランキング応援お願いします ○相互リンク募集中○ コメント欄にメッセージをお願いします 管理人だけに表示するを選択下さい by SELECT MIU Links
Comment
Trackback
Search
|
2005年07月09日 (土) 22:11 * 編集
まただ。また泣いてる。
さっきミルクもあげたばかりなのに。 おむつだってまだ濡れてないでしょ。 どうしてこんなに大きい声が出せるんだろう。 まだ産まれたばかりの小さな体で。 泣きわめく我が子を眺めて、私は途方に暮れる。 新生児は三時間おきに泣くもんだと思っていた。 他の子に比べても、この泣きっぷりは異常に思える。 どこか痛いのかと病院にも連れて行ったけれど、ただの夜泣きですよと看護婦さんに笑われた。 でも、ここのところ1時間も熟睡できていない。 私の何が悪いんだろう。 抱っこの仕方が悪いの? ミルクが足りないの? それとも、愛情不足? 私は駄目な母親だ。 また泣き出した赤ん坊を抱っこして、私も泣き出してしまった。 今日は、義父と義母が初めて娘に会いに来る日。 うちの姫は、大人しく笑ってくれるだろうか。 びぇぇぇぇぇぇ!!! 駄目だ。いつもより派手に泣いてる。 おばあちゃん、おじいちゃんが来たというのに、笑顔の一つも見せない。 義母に抱かれて、火がついたように泣きわめく娘。 きっと、私の育て方が悪いんだ。 情けなくなって肩を落とす。 このまま、まともに子育てなんかできるんだろうか。 「まぁまぁ!こんなに泣いて。元気な赤ちゃんでおばぁちゃん嬉しいわ」 義母の明るい声に顔を上げる。 「子供はね、泣くのが仕事。この子は肺が強くなるわねぇ」 あっけらかんと話す義母の横で、義父も口を開く。 「そういえば敬一も良く泣いてたな。たまにはあいつにも世話をさせんか」 「あの子なんか、放っておいたけど大きくなったわよ」 義母は泣きわめく娘を、立ったままであやし続けた。 膝が痛い痛いと言っていたのに。 飽くことなく娘の顔を覗き込んでは、その頬を愛しそうに撫でる義父。 いつも無愛想で、滅多に笑顔も見せない人なのに。 夕方、名残惜しそうに二人は帰っていった。 おっぱいがよく出るようにと、義母お手製の団子汁を残して。 「根を詰めすぎないようにね。この子は私達の大事な孫だけど、貴女も大事な娘なんだから」 帰り際、義母はそう言って私の肩を叩いた。 団子汁のおかげか、今晩はおっぱいの出が良い気がする。 「のんびり行こうか」 腕の中でおっぱいにしがみつく温もりに声を掛ける。 小さな怪獣が、やっと満足そうに笑った。 ![]() ランキング投票へ 両親への贈り物
* Top *
|
Calender
Category
Archive
・2005年07月 [8]
Entry
Fortune
Copyright
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||