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天使 

「私、一人で産む」
「でも・・・子供なんて・・・」

凛とした彼女の表情。
私は彼女の告白に、ただおろおろするばかり。

「ちゃんと相談した方がいいよ」
「ううん。もう決めたから」

愛おしそうにお腹を撫でる彼女。
細身の彼女の体には、小さな命が宿っている。

自分の体に命が宿る。
今の私には想像も付かない。

命をかけて、新しい生命を生み出す。
そのあとは、自分の若さや時間を削って育児に追われる日々。

若さに満ちあふれて美しい彼女。
その突然の妊娠は、私には不幸に見えた。

「とりあえず実家に帰ることにしたの。彼にも言ってないけど」

珈琲が好きだった彼女は、今オレンジジュースを飲んでいる。
「カフェインとか。あまり良くないんだって」
穏やかに笑む彼女の横顔が、ウィンドウに映る。


彼女が、一人で姿を消してから数ヶ月。
私の部屋に、一枚のポストカードが届いた。

「うまれたよ」
彼女の手書きのメッセージ。

そして。

「元気な女の子です!」
彼女の文字の下には、不格好な男性の文字。


「もぉ・・・幸せそうな顔」

涙目になりながら、写真入りのカードを眺める。

今までで一番美しい彼女の隣には、緊張した面持ちで赤ちゃんを抱く男性の姿。


彼女そっくりの目元。
彼そっくりの口元。


天使を授かった二人に
心からの祝福を。



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[ 2005/07/09 16:01 ] ちいさな物語 | TB(0) | CM(0)

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