2008年09月09日 (火) 00:52 * 編集
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2005年07月09日 (土) 16:01 * 編集
「私、一人で産む」
「でも・・・子供なんて・・・」 凛とした彼女の表情。 私は彼女の告白に、ただおろおろするばかり。 「ちゃんと相談した方がいいよ」 「ううん。もう決めたから」 愛おしそうにお腹を撫でる彼女。 細身の彼女の体には、小さな命が宿っている。 自分の体に命が宿る。 今の私には想像も付かない。 命をかけて、新しい生命を生み出す。 そのあとは、自分の若さや時間を削って育児に追われる日々。 若さに満ちあふれて美しい彼女。 その突然の妊娠は、私には不幸に見えた。 「とりあえず実家に帰ることにしたの。彼にも言ってないけど」 珈琲が好きだった彼女は、今オレンジジュースを飲んでいる。 「カフェインとか。あまり良くないんだって」 穏やかに笑む彼女の横顔が、ウィンドウに映る。 彼女が、一人で姿を消してから数ヶ月。 私の部屋に、一枚のポストカードが届いた。 「うまれたよ」 彼女の手書きのメッセージ。 そして。 「元気な女の子です!」 彼女の文字の下には、不格好な男性の文字。 「もぉ・・・幸せそうな顔」 涙目になりながら、写真入りのカードを眺める。 今までで一番美しい彼女の隣には、緊張した面持ちで赤ちゃんを抱く男性の姿。 彼女そっくりの目元。 彼そっくりの口元。 天使を授かった二人に 心からの祝福を。 出産祝い・メモリアルグッズへ ランキング投票へ
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・2005年07月 [8]
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